50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 119 2012.06.16

忙しいと、なかなか文章を書けない。
余裕が無いと言えばそれまでだが、日中の多忙で充足するのか、それとも日中の興奮が尾をひいて鎮まらぬのか、何かを書こうと云う風に気持ちがまとまらない。
で、気がつくと、週も半ばを過ぎていることになる。

●先々週は、前日に腰を捻ってしまい、休み。
昔々ヘルニアの手術を受けた。20年ほど経って、手術した周辺が怪しくなってきた。疲れが溜まると、重だるくなる。黄色点滅。腰が固まって、伸ばすのに時間が掛かるようなると、黄色点灯。分かっていて、捻ってしまった。油断。これがもう少し進むと、机の角にちょっと腰をぶつけただけでギックリ腰になる。

●先週は夜の部もあり。

腰を動かす-骨盤を前に突き出すそうな-との指摘あり。
そう言われれば、確かに動かしている。全く気がつかなかった。

「一致」が苦手だ。
基本の剣と体の一致が、そもそもうまくゆかない。
うまく連動せず、且つ1,2になる。
うまくゆかない理由さえ、これだというものに思い当たらず、苦手意識のみ。

腰の前後の動き・ブレが、その原因だったのかもしれない。

軸を入れる、体を入れる、腰を入れる。
似たような言い回しが多々あるが、腰を入れる=骨盤を突き出すと云う風に、意識せぬまま思い込んでいたのだろうか。いずれにしても、これは間違い。

或は、腹を突き出す姿勢の故なのか。
腰痛の原因でも有るのだが、何も意識せずに普通に立つと、腹を前に突き出し(=尻を後ろに突き出し)、上体を直立させると云う姿勢になる。猫背の反対。生まれながらに。
骨盤の上に素直に背骨を立てるには、かなり意識して腹を引っ込める、その他の操作をしないとならない。
また、そのせいなのか、未だに軸の感覚が不確かだ。

とまれ、新たな課題が見つかったのは、良。

剣術
八相からの袈裟切りが良くない。悪い見本のオンパレード。
前回は8割方クリアできたかなと思っていたのだが、つくづく、自分の出来る出来ない判断は当てにならない。

●今週は小雨。暑いのか寒いのか、よく分からない。汗は大量にかく。

腰の前後の動きに特に注意する。
されど、そうした基本の身体使い(についての配慮)は、技の稽古をするうちにほとんど飛んでしまう。時折、フッと思い出す。

また、それはタメの問題であると指摘される。
下半身なり、胸なりの緩みが、ダイレクトに動きに繋がらずに、中間にクッションを入れることになると云う意味なのだろうか?
或は、緩みに先立つ動作を必要とすると云う意味なのか?
要研究。

腹を引いて、浮き身を意識すると、踵を通して地面を感じる。これは意外。
踵から、手の先或は切先を感じようと試みるが、まだまだ至らず。
剣を振る際、構える際、踵を意識することを心掛ける。
それは、浮身を、而して緩みを意識することに通じるはず。
心掛けようとするが、まだまだ。

三角をキチンと把握できれば、接点は崩れない。
ずっと、互いの剣を十字に交差させて入り身になるという、接点の維持の稽古がうまく出来なかったのだが、少し感触を得る。
まだ初動の部分に危うさがあるが(それがタメと云うことなのか)、一旦動き出すと、三角が維持されている感覚と共に、接点が維持されている感覚が有る。
ささやかな収穫。

合氣の技とは、接点を通して、相手を崩す技とのこと。これが定義。
投げる、極めるなどは、体術、柔術に属するものとの由。

右の八相はまぁ良いとして、左はまるでダメとのこと。
利き目と云う問題があるらしい。
私の場合、利き目は多分右目。ならば、左目で見よと言われる。

頭を動かさない。
下半身(の緩み)で動けば、上体は動かないとのこと。

今日の分は、合気道も剣術もゴタマゼ。