50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 222 2024/01/03

自主練習日。先週は膝痛にて欠席。

 なんて自己流なのかと改めて気づく。教えられたことを、その言葉通りに実行すれば良いだけの話なのに、自己流の解釈で歪める。而して同じ処を何時までも堂々巡り。

 ただ剣を真っすぐに振り下ろすのみ。だがそれは、「真っすぐに」と呪文を唱えつつ剣を振れば、真っすぐに振れるというものではない。頭で解った積りになってもそれでは足りない。自分では真っすぐ振っている積りでも、事実として真っすぐに振れているかは別の問題である。真っすぐ振れているのか鏡を見るなどして具体的にチェックすることが必要だし、その際、自分の身体がどう動いているのか、動くべきところを動かし、動かしてはいけないところを動かさずにいるか、どこかに無理な力が入っていないか、等々を自分の身体に聞かねばならない。

 静かに自分の身体に耳を傾けることを忘れていた。何をすべきか、何を避けねばならないか、その要諦は既に再三再四教授されている。その教えは、言葉にすれば数語或いは数行で言い表せることかもしれないが、その含意は奥深い。自分の現況で伺い得るのは入口間近の明るいところのみと弁えるべし。教えを歪めずに、教えられたことをその通りに実行しているかは、謙虚に自分の身体に問うしかない。

 それにしても足の弱っていることよ。