50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

五輪書を読む 水之巻 8 兵法心持の事 続き

兵法心持の事 続き ●原文 心の内にごらず、広くして、ひろき所へ智恵を置くべき也。智恵も心もひたとみがく事専也。智恵をとぎ、天下の利非をわきまへ、物毎の善悪をしり、よろづの芸能、其道其道をわたり、世間の人にすこしもだまされざるやうにして後、兵…

稽古日記 14 2009.03.28

今回のテーマは「中心に入る事」。 タイミングだけでなく、間合いのバリエーションも隠れたテーマとして。 ●機先を制するというが、相手の打ち込もうとする気を察知した時点で中心に飛び込むというパターンがある。間合いも当然遠い。 実はこれは、下段から…

五輪書を読む 水之巻 7 兵法心持の事 続き

●原文 静かなる時も心は静かならず、何とはやき時も心は少しもはやからず、心は躰につれず、躰は心につれず、心に用心して、身には用心をせず、心のたらぬ事なくして、心を少しもあまらせず、うへの心はよはくとも、そこの心をつよく、心を人に見わけられざ…

五輪書を読む 水之巻 6 兵法心持の事 続き

●原文 常にも、兵法の時にも、少しもかはらずして、心を広く直にして、きつくひつぱらず、少しもたるまず、心のかたよらぬやうに、心をまん中におきて、心を静かにゆるがせて、其ゆるぎのせつなも、ゆるぎやまぬやうに、能々吟味すべし。 ○私訳 兵法の時も、…

五輪書を読む 水之巻 5 兵法心持の事

一 兵法心持の事 ●原文 兵法の道におゐて、心の持ちやうは、常の心に替る事なかれ。 ○私訳 武士にとっては、剣の争闘に於いても合戦に於いても、日常の心のあり方に取って代わる特別の心の持ち方がある訳ではない。 ☆常の心、平常の心のままに争闘に臨めとい…

稽古日記 13 2009.03.21

2週間ぶりの稽古。 今回は、左右の脇構えからの「擦上げ」と「払い」。 以下、要点を順不同で。 ・当派では、脇構えは鎬(しのぎ・剣の峰)を外に構える。 ・右半身で脇に構える場合、つまり裏の脇構えは、やはり鎬を外にして右手で剣を持つ。この右手は身…

五輪書を読む 水之巻 4 2009.03.20

前文の続き ●原文 此道にかぎつて、少しなり共、道を見ちがへ、道のまよひありては、悪道へ落つるもの也。 ○私訳 兵法に限って言う。この道の習得に少しでも誤りや迷いがあれば、それは即ち悪道に落ちる事となる。心して取り組まなくてはいけない。 ☆ここら…

五輪書を読む 水之巻 3 2009.03.20

水之巻 前文の続き ●原文 兵法の利におゐて、一人と一人との勝負のやうに書付たる所なりとも、万人と万人との合戦の利に心得、大きに見たつる所肝要也。 ○私訳 兵法に於ける有用な事柄について述べる訳だが、一対一の剣の勝負について記したものでも、それは…

五輪書を読む 水之巻 2 2009.03.18

水之巻(すいのかん) ●原文 兵法二天一流(へいほうにてんいちりゅう)の心、水(みず)を本(もと)として、利方の法(りかたのほう)をおこなふによつて水の巻(すいのかん)として、一流(いちりゅう)の太刀筋(たちすじ)、此書(このしょ)に書顕(か…

五輪書を読む 水之巻 1 2009.03.17

大手が堅ければ、搦手に兵を向けよ。 暫し、古人の教えを尋ねてみようと思う。 宮本武蔵は、二刀流、二天一流(にてんいちりゅう)の開祖で当派とは関わりは無いが、歴史上の人物であり、まァいいだろうと思う。 蛇足だが、左上の画像-馬の絵は武蔵作と伝え…

稽古日記 12 2009.03.07

さて、今回も「氣を通す」ことを中心に。 遅々として進まないが、遅さ加減は別に気にならない。 氣がオカルトでないなら、身体操作の技術だから、ある程度のレベルにはいつかは到達するだろう。 もう少しで糸口が摑めるのか、まだまだ先なのか良く分からない…

稽古日記 11 2009.02.28

なんだか冴えないまま一日の稽古終了。そういう日もある。 ●居合い 「介錯」の型。形をなぞっただけなれど、独特の動きあり。面白い。 ●剣術 「気を通す」稽古を中心に。一番苦手な分野。 うまく決まらないのは、身体の軸が定まらないことに起因しているよう…