50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

五輪書を読む 水之巻 1 2009.03.17

大手が堅ければ、搦手に兵を向けよ。
暫し、古人の教えを尋ねてみようと思う。

宮本武蔵は、二刀流、二天一流(にてんいちりゅう)の開祖で当派とは関わりは無いが、歴史上の人物であり、まァいいだろうと思う。
蛇足だが、左上の画像-馬の絵は武蔵作と伝えられるものである。

五輪書は、その名の通り五輪(地・水・火・風・空)に擬えられた5章から成る剣法書であるが、抽象的・形而上学的な理念の書ではなく、具体的・実践的な覚書ということが特徴であるらしい。

実際、手にとってみると平易な文で、噛んで含めるように丁寧に書き記されている。
もちろん、古文だから慣れは要る。

因みにその5章とは、
地之巻 大の兵法、即ち将帥用兵の道、
水之巻 小の兵法、即ち撃剣稽古の道、
火之巻 合戦の理、
風之巻 他流の評論、
空之巻 武蔵の到った理念-万理一空について、とのことである。

これは五輪書の研究書ではなく稽古の一助にと思って読むものなので、枕はこれ位にして、まずは水之巻から読むことにする。