2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
一 太刀の道といふ事 ●原文 太刀の道を知るといふは、常に我さす刀をゆび二つにてふる時も、道すじ能くしりては自由にふるもの也。太刀をはやく振らんとするによって、太刀の道さかいてふりがたし。太刀はふりよき程に静かにふる心也。或は扇、或は小刀など…
剣術を始めてから、ちょうど1年となる。 やっとスタートラインのありかが匂ってきたかなという処か。 スタートラインに立ったのではない。もう少し手前に居る。 誰でも、見よう見まねで木剣を振ることはできる。 だが、それはただ振っているだけのことで、…
一 五方の構の事 ●原文 五方のかまへは、上段、中段、下段、右のわきにかまゆる事、左のわきにかまゆる事、是五方也。構五つにわかつといへども、皆人をきらん為也。構五つより外はなし。いづれのかまえなりとも、かまゆるとおもはず、きる事なりとおもふべ…
●居合い 抜刀と納刀の稽古。正座から抜刀して、両膝立ちのまま真っ向切り下ろし。狭い場所で、縦に捌く。 ●脇構えから小手打ち(脇構えvs上段) 大回りしない。剣を立てて、最短距離で直線的に小手に向かう。 脇構えは専ら守りの構えと思っていたが、なかな…
一 足づかひの事 ●原文 足のはこびやうの事、つまさきを少しうけて、きびすをつよく踏むべし。足づかひは、ことによりて大小遅速はありとも、常にあゆむがごとし。足に飛足、浮足、ふむすゆる足とて、是三つ、きらふ足也。此道の大事にいはく、陰陽の足とい…
一太刀の持ちやうの事 ●原文 太刀のとりやうは、大指ひとさしを浮ける心に持ち、たけ指しめずゆるまず、くすしゆび・小指をしむる心にして持つ也。手の内にはくつろぎのある事悪しし。敵をきるものなりとおもひて、太刀をとるべし。敵をきる時も、手のうちに…
二の腕、脇の下、筋肉痛。 今まで腕を使っていなかったということか、良いのか悪いのか。 ●居合い 立膝の体勢から、柄頭を床につけたままで抜刀する。左の股関節と半身を開く稽古。 これは「介錯」の稽古でもある。 ●中心に入る、切り込み、切落とし 先週の…
一 兵法の目付という事 続き ●原文 敵の太刀をしり、聊(いささか)も敵の太刀を見ずといふ事、兵法の大事也。工夫あるべし。ちいさき兵法にも、大きなる兵法にも、同じ事也。目の玉うごかずして、両わきを見る事肝要也。かようの事、いそがしき時、俄かには…
一 兵法の目付けといふ事 ●原文 目の付けやうは、大きに広く付くる目也。観見二つの事、観の目つよく、見の目よはく、遠き所を近く見、ちかき所を遠くみる事、兵法の専也。 一 どのようにものを見るかについて ○私訳 どのようにものを見るかと言えば、ゆった…
●居合い いつもの納刀の他に、抜刀。抜き打ちに真っ向から斬り下ろす。 抜刀も納刀も左の半身を使う。左で抜き、左で納める。とはいえ、左肩を引いて捩じってはいけない。 左を使うとは、言い換えると、鞘で抜き、鞘で納めるということ。そう言えば剣玉では…
姿・形について 続き2 ●原文 くびはうしろのすじを直に、うなじに力をいれて、肩よりは惣身はひとしく覚へ、両のかたをさげ、背すじをろくに、尻を出さずに、ひざより足先まで力を入れて、腰のかがまざるように腹をはり、くさびをしむるといひて、脇差のさ…
●原文 一 兵法の身なりの事 身のかかり、顔はうつむかず、あをのかず、かたむかず、ひずまず、目をみださず、ひたいにしわをよせず、まゆあいにしわをよせて、目の玉うごかざるやうにして、またたきをせぬやうにおもいて、目をすこしすくめるやうにして、う…