50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 224 2024/04/27

家事都合で稽古を長期に休み、ほぼ2か月ぶりに出席する。

2か月ぶりの登場という戸惑った空気はまるでなく、前回は休んだね位の感じで稽古に受け入れてもらえて、安心したと同時に嬉しかった。これまで体調他により出席したり欠席したりの参加態度だったから、まぁいつものこと位の印象なのかもしれないが。とまれ、それなりに居場所があるというのは嬉しいことだ。

閑話休題。今日のテーマは中心を取ること。敷衍すれば、如何に中心を取り(抑え)、取るだけでなく取り続け、最後まで技を成立させるかということ。

具体的には、正面打ちに対する摺り上げ、横面打ちに対する摺り上げ、払い小手、払い、摺り下げなど。

実は、稽古の中で成る程と思うことが2、3あったのだが思い出せない。覚えていることのみ記す。

●正面打ちに対しては真っ直ぐ、横面打ちに対しては自分の耳の辺りに、剣を立てる。当然ながら、迎撃したり払ったりするのではない。中心に立て、交点に頭を入れる。正直に書くと、ここが今一つ合点がいかない。合気道の1教では、2つの異なった方向の力を働かせる。これもそれに似た異なる方向の力を用いるのだろうか?これは次回試してみる他ない。

●払い。私の最も得意とする技。私なりの留意点を記す。多くの人のする間違いは、回転運動をしてしまうこと。構えた位置から、バットを振るように剣を振ってしまう。自分の中心軸を回転軸として身体を回転させるが、これは間違い。剣術に回転運動は無い(と思う、多分)。そうではなくて、構えた位置から、切先を直線的に相手の頭上(中心)に飛ばす。私は右腰を相手に飛ばす感覚で切先を飛ばしている。但し、実際には腰は動かない。左腰や左腿で動きを抑え込む感覚が必要。これは腕で剣を振らないための方策かもしれない。…この感覚を他の技でも使うことが出来ればその技もうまくいくのだろうが、なかなか。

●戦い(?)は剣を構える前、互いに相対して一礼する時点から始まっている。前に書いたことがあるが、相対した時点で、自分の中心で相手の中心を捉え、抑えようと仕掛けている。先生と対する時、その仕掛けを感じる。残念ながら、他の人には殆どそれを感じない。目に見える戦いの始まる前から始められるこの戦いを、宮本武蔵五輪書で確か「(剣を構える前の)背比べ」と呼んでいた気がする。

●中心を取るだけではなく、取り続け、技の成立に結び付ける持続力が求められる。それについて、成る程と思ったことがあったのだが、先に書いた通り思い出せない。

タイプミスが多くなってきた。疲れてきたということ。思い出したら、改めて続きを書くことにする。