50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 62 2010.07.03

身辺慌しく、稽古もこの書付も、後回しのところ有。
数週間振りに。特記すべきことにあらずと雖も、そのほんのメモ書きが大事なりと改めて。
 
●合氣道 小手返し
何か以前は、もっと簡単に掛かった、或はその道筋が見えた気がするのだが、今日は手掛かりもなし。丁寧に教えて貰っても、隔靴掻痒。何かを忘れているという感覚のみあり。
1教にしろ、2教にしろ、この小手返しにしろ、一つづつ勘所を押えていくことが、遠回りのようで結局は近道。小手の押え方、相手の肩を捉える感覚から。
 
●剣術 「切落とし」
やはり中心軸の取り方が捻れているようだ。相手と正対して、中心を捉えているつもりでも、自分から見て左、相手からすれば右に逸れているらしい。
試しに、15°程右へ、相手の左肩の辺りを中心と見做して技を掛けると、うまく行った。中心を捉えていると言われる。何度か繰り返して、皆うまくいったからたまたまではないだろう。
裏から掛ける方がすんなりうまくいったりする場合があるのは、この故かもしれない。さて、この矯正は、自分ひとりではできないし、オオゴトかもしれない。
 
交点に体を入れる。
切落としでも、文字通りその交点の下に体を入れることが肝要。或はそれが全てか。
 
切り込み。
胸の開きで剣を返して落とす。交点に入るとか、維持するとか、剣を立てるとか、剣先を切り込むとか、そういう七面倒臭いもろもろを呑み込んだ上での話だろうが、そんなことで良いのかと肩透かしを食らったような気分。やってみると、なるほど簡単。とは言え、来週再現できるかが鍵ではある。
胸の開きを意識して切落としもやってみるが、こちらはまだまだ稽古の余地があるようで、目に見えるような結果は出ていないらしい。自分としては、前より重く乗れるよな気がしているのであるが。
 
脇構えからの切落とし。
交点の下に体を入れることだけを考えれば良い。
 
●居合 「残月」
突きから袈裟切り。
剣はそもそも突くもの。
 
合氣道、剣術と好調だったのだが、居合に至って膝が芳しくなく、正座がほとんど出来ずに困った。サポーターを取り替えて何とかOK。手抜きをせず、もう少し神経を払うべきと反省。
 
家で稽古を怠っているせいだろう、同じ所で躓く。技の詳細を記したノートを作るしかないか。
 
たまたまか柏手の小手返し。手首の摑まれ方で、複数の対応あり。親指・人差し指を強く、小指・薬指を強く、また特に偏らずに全体で摑むなど。夫々に対応した接点をこちらの主導で作ることが肝要とのこと。