50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 70 2010.11.13

北海道より長尾先生を迎えて、特別稽古。
12時半から8時過ぎまで。  
 
大東流柔術 休憩1回をはさみつつ、4時過ぎまで。附いていくのみ。後半、集中力切れる。おじさんのキャパシティーを越える。転換と舟漕ぎの応用技が意外にうまく出来たのは嬉しかった。  
 
●居合い 食事休憩1時間を取って稽古再開。息を吹き返す。居合いは10分も続けると汗をかいてくる。「暇乞い」を教えてもらい、少なくとも手順レベルでは、坐り技了。立ち技の方が面白そう。
単に剣を型通り振るのではなく、斬る振りになっていなければ不可。長尾先生の演技を見ていると、なるほど人を切る剣の振りとはこういうものかと思う。技術的には剣に体を入れる。入れ方の凄みが、先生にはある。  
 
●剣術 これが古武術、これが剣術だという力強さに圧倒される。
数合に亘って打ち合うのではなく、一刀(一撃)で勝負をつけるのが一刀流なのだそうで、一撃で決められぬ時は、或は相手の一撃を受けた場合は、相手の反応する前に間髪を入れずに二の太刀、三の太刀を繰り出し、且つそこで切るまでを一挙動として動くのだそうである。
長尾先生の演技を見ていると、その力強さに目を奪われてしまうが、実はそこに錯覚の落とし穴があるような気がする。切落としにしても、払いにしても、一見力任せに相手の剣を叩いているように見えるが、そうではなく、理に適った剣の振りで相手の剣を殺しているのだと思う。吾々の今行っている稽古が、いかに剣術のとば口辺りをウロウロしているかと思う。
燕返し」見せてもらう。もともと一刀流の技だそうな。
八相からの切落とし、なにげにうまくいく。接点がピタリとくっついたまま、相手の剣が落ちる。快感。