50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 104 2012.01.14

今年の稽古始め。
合気道と剣術。
 
「胸の緩み」の稽古を中心に。
 
少し分かってきたというか、動かせるようになってきた感じはあるのだが、さて、ストライクゾーンは非常に狭い。
 
例えば、最初手応え有りと感じたとしても、されど中々結果がでない時、我慢しきれず筋力に頼る方向へ奔ってしまう。「糠に釘」というか「暖簾に腕押し」というか、本来の意味とは異なるかもしれないが、そんな風にいなされて、まるで反応がない状態が続くと力んでしまうのだ。
 
三角形を捉えているか、また方向は正しいかという問題が厳としてある。
それ以外に今日気付いたのだが、相手と接点を作る、合氣を成立させる以前の段階から、筋力に頼らずに身体を動かす必要があるのかもしれない。ある時点まで、例えば腕力で腕を動かしていて、「接点が出来たからここからは力抜きで」というのは虫が良すぎる気がする。
それは、相手に接触する前から、或は直後から、相手の中心に気を通すことに通じるかもしれない。
 
 
●剣術
受流し。
 
今まで何となく出来てしまっていたのだが、今日はもたついた。
終わり間近になって勘違いをしていたことに気付いた。受流しでは、剣は立てるのではなく、相手の剣と一本にするのだった。それを忘れて、剣を立てよう立てようとしたから、接点がずれてうまく行かなかったのである。
 
互いに中心を取りつつ、されど接点で押し合うのではなく、その脇をすり抜けていく。剣に体を入れていれば可能なのだと言う。
 
迂回するのではなく、押し退けるのでは勿論なく、脇をすり抜ける。そう言われればそうかなと思う。ただ、迂回するのと、押し退けるのと、すり抜けるのと、その差は極く微妙なものとの由。私もそう思う。寸法で表せるものではないが、mm単位の違いかもしれい。
 
踵が浮いているとの指摘有り。これを正すには、腰を柔らかくする必要がある。次回の課題。併せて、行、出来れば草の形が次の課題。