50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 121 2012.07.07

今日は、夜になって涼しい。助かる。
年毎に暑さに弱くなってくる。以前は暑いのが好きで、脂っこいものが食べたくなり、夏になると太った気がしたものだが、今は1食を持て余す。一昨日辺りから、やっと1人分を残さず食べられるようになった。
先週は体調を崩して稽古を休む。
今日は 07.19 だが、7日の分を書いている。
 
最初の10分か15分位は絶好調で、一段高いところから見下ろしながら稽古をしているよう。何をどうすれば良いのか弁えた上で、おさらいをしている気がした。
が、それも最初だけで後はいつも通り。最初の15分で疲れたのかもしれない。
 
「15分で疲れた?」と笑うかもしれないが、例えばお腹を引っ込めるとする。
5分、10分は引っ込めた姿勢でいられるかもしれないが、30分、1時間は中々続くものではない。私の場合、軸を立てた姿勢はお腹を引っ込めた姿勢に似ている。
 
前回からの引き続きであるが、接触する以前から、向き合った時点から、相手の中心を捉えようとする心積りが大事と思う。されど、実際に向き合ってしまうと、中々その余裕を持てぬ。
 
剣術
向き合った時点で、相手の中心を捉えようとする心積りについて、剣術ではより意識している。遠間で向かい合うため余裕を持ち易いのかもしれない。具体的にどんなイメージが良いのか、試してみる。
胸対胸なのか。天から相手の胸なのか。腰とか丹田から捉えるのか。或いは、それらの複合技なのか。目付という問題も絡んでくるかもしれない。
 
基本技術の精度が求められると改めて思う。
例えば合谷の剣の握り。手首を崩すと、技の掛かりが大きく損なわれる。そのためには、腕や肩で剣を振ってはいけない。胸の緩みというが、中々。踵や腰から動かすイメージを保てればスムーズに行く気がするが、その持続はこれまた中々。
 
受け流し
うまく出来てしまった。で、困った。
特に何かを工夫したとか、何かに注意したということもなく、普通にやったら、普通以上にうまく出来てしまった訳で、良いことなのか、困ったことなのか。
この技が身に付いたということなのか、それとも偶然出来ただけで、だから次回出来るのか出来ないのか、自分で良く分からない。
ま、この次やってみれば分かる訳だけど。
 
八相からの袈裟斬りに対する正眼からの切込み
要は身を入れれば良いのだろうが、踵や腰で受けることを余程意識しないとうまく行かない気がする。受け負ける虞があるし、自分の体勢が崩れる危険もありそうだ。頭では分かった積りになれるし、言葉にもできる訳だが、実際には時間がかかりそうな気がする。