50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

素振り4 居合い腰の素振り

夏休み。稽古の休みが続く。
1日おき位だが、30分程度素振りをしている。

胸を緩めて打つという、胸の筋肉の動きが掴めるようになってきた。
10本に1、2本こんな感じかなという振りがある。
が、それよりも多くなんだこりゃという振りがある。

上段に構えた時の筋肉の使い方にコツがある。
「肩の力を抜く」などと簡単に言う。
当たり前の話だが、肩の力を抜いただけなら振り上げた剣は地面に落ちる。
だから肩や腕ではない筋肉を使って剣を支えるということである。
何をそんな当たり前の事をと思うかもしれないが、そこに思い至り、更にその筋肉の使い方を探るまでに数ヶ月かかった。入門者とはそんなものである。単純な発見の周りをウロウロする。

前回か前々回か、腹に力を入れると肩の力が抜けると書いた。
今はこんなイメージを持っている。

腹のもう少し上、鳩尾(みぞおち)の内側辺りで上体を見えない杭に乗せている。
理科室にある骨格見本でも、剣道の胴の防具でも良いのだが、自分の体をそんな風に見立ててみる。
見えない杭が垂直に立っている。高さはちょうど鳩尾の辺り。
自分の骨格見本の鳩尾の辺りに、これまた見えない支柱が内側に伸びている。
この支柱を杭の頭に乗せると、ちょうど重心が支えられるのか、体が安定する。
肩に力も入らないし、腕もスムーズに動き出す気がする。
単純に、鳩尾に力を入れると言えば済むのかも知れないが、実際こんなイメージを持って上体を支えている。

蛇足だが、これが正しい方法か否かは知らぬ。
ただこうしてみて、腕の筋肉の緩む様が感じられるようになったのは事実である。
と言っても、因果関係は不明だから、たまたまそんな結果になっただけかも知れぬ。

蛇足ついでに断り書きを。
ここに書いたことは、すべて文責は私に属します。
技や動作の名前や説明も、あくまで私の理解を記したものです。
余り正しいとは言えないが、入門者レベルならマアいいかというのも多々混じっていると思われます。

これまで触れてきた素振りを【居合い腰の素振り】といいます。
つま先を揃えて、相手に正対した状態からの素振りです。

さて現在は、呼吸を課題としています。
これについては次回以降に。
居合い腰以外の素振りにも追々触れたいと思います。