50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 49 2010.02.20

稽古日記 2010.02.20

体術でこれは剣術の身体捌きと一緒だと気づくことがある。
例えば、合氣下げは素振りと同じに思える。
勿論、毎回の如く丁寧にそのように説明されている訳で、柔剣一致と言ってしまえばそれ迄だが、
いくら耳で聞いても、自分で発見しない限りは残らない。

今回、素振りと同じだと発見しても、その素振り自体がうまく出来ない。
右膝を庇うせいか、一瞬左足に重心を移すクセがあり、前かがみになるクセがある。
そのままスッーと沈み込めればよいのだが。

●身体が硬い
身体が硬いというのは、例えば複数の筋肉が固まって、ダンゴ状態になっていることでもある。
この筋肉だけを軽く動かせば良いと分かっていても、悲しいかなそこだけを動かせない。
右腕を動かそうとして、右肩や逆に左肩が動いたりする。
踵を踏むことを意識してやってみると、肩が動かずに手を出せる気がする。
腰から飛ばすとはこういうことかなと思ったりするのだが、まだまだ身体の硬さは残っている訳で、余程意識していないと色々動いてしまう。

身体を練るとは良く言ったもので、稽古を通じて身体を柔らかくしていくのかなと思う。
そう言えば、武蔵の五輪書では、「(惣体)自由になり」と書いて「(惣体)ヤワラカになり」とルビが振ってあった。

●切込み
受けの位置=剣の下に入ること。
分かっていて、意識していたはずなのに、さて今日は全く飛んでいる。どうしたことか。

●肩(軸)を崩す
それが目的であり、剣を落とすことが目的ではないと分かった積もりになっていたが、積もりは積もりで、頭だけの理解。
(もっと上達した上での)遠い目標として棚上げしていたところがあったように思う。
今の自分の段階でも、軸を崩すことを直接の目的として技を掛けることが肝要。

剣を十字に交差させて、相手の剣を落とす稽古。
押さず、体重を掛けず、相手の軸を意識して、且つそれを崩すイメージのまま、スッーと沈む。
そこから改めて始めるべきと思う。