50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 97 2011.10.22

久しぶりにフルタイム3時半から8時半までの稽古。
疲れた。帰って、いつもはシャワーなのに、今日は風呂を沸かして入る。
稽古の最中から筋肉痛。そう言えば、フルタイムの稽古を始めた当初、身体が痛くて夜中に目が覚め、仕方なく風呂を沸かして入ってから寝直したという事が何度かあった。もうそんなことは無いと思うが。
 
小手返し、極めまで丁寧に。
また、目一杯強く抑えられた状態からの、入り身、上げ手など。
何と言うか、「みんなうまくなってるなぁ」というのが率直な感想。
 
●剣術
受流し。正眼および八相の切落とし。
剣が軽い、身体が入っていないとのこと。意識して、ゆっくり振る。
八相の方がうまくいく気がする。身体を入れ易いからだろう。ただ、剣より前に身体の一部、例えば肩が出ている訳だから、度胸は要る。互いに相手に届く間合いは、本当に近い。
中上段からの一文字腰の素振り。構えた時点で、柄をキチンと握ること。掌と柄の間に隙間があると、握りなおしてから振るという余計なものが入るとの由。成る程。
 
●居合
居合が一番好きなせいか、やっていて一番しっくりくる。
右手は固定して、左腰の緩みで剣を抜く。そうすると、最短距離で剣を飛ばすことができる。右手で抜くと、大回りする剣の軌跡がしっかり捉えられる。
その意識を保ったまま動くことができれば、うまく剣を振れるのだが。
 
今日新たに「半立ち技」に進む。「半立ち技」とは、剣道で言う蹲踞(そんきょ)の態勢から行う技のこと。
さて、困ったことに私は蹲踞ができない。蹲踞だけなら、短時間(十数秒程度)出来なくはない。だが、そこから動くとなると、動けない。
で、出来る範囲ということで、尻が踵に載るまで深く沈むことは勘弁して貰う。
 
この辺りになると、集中力が切れているのが自分で分かる。なんとか態勢を立て直す。
反し手。痛い。
小手の合氣。スムーズに出来た。繋がりを感得できて、軸を崩せれば、後は切るだけ。