50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 99 2011.11.19

雨。暑いのか寒いのか。居合、大東流は自主稽古。
 
引く技。掛かる時は綺麗に掛かる。ダメな時は取り付く島も無い。
 
初動(の動き、気配)を消す、等加速度で動く。
例えば、タメを作らず、動きの最中ではひたすら我慢。
 
タメないと言えば、合言葉は「宇宙の彼方から」。
宇宙の彼方から宇宙線の箭が次々に降り注いでいると仮定して、
動く時は、その内の1本に同調する。
例えば、手を下に下ろすには箭が手に当たった時に、その箭に合わせて手を下ろせば良い。
つまり、動きの始点はその手の位置ではなくて、宇宙の彼方。
勝手ながら、宇宙線の箭は上から下とは限らず、水平方向でも良いし、
下から上でも、自分の腰から相手の肩へでも可。
以上は I さんから教えて貰った事。
 
ただ問題は、宇宙の彼方から自分の手まで箭が届くのに時間が掛かること。
何も考えずに、手近の箭を捉えるには修練が要る。
 
●剣術
切落とし。一刀に様々の要素を籠める。
 
稽古時間の最後に近くなって、一刀に籠めねばならぬことを思い出した。
何と言うか、打ちが軽い、落とせない、何故だろうと思案しつつ切落としの稽古をしていたのだが、さて気が付いてみれば、一番大事なこと、要の事柄を脇に放り投げていた。
さてもまぁ、何も考えずに剣を振っているものよと、我事ながら呆れる。
 
やはり、合言葉は「宇宙の彼方から」になるのだろうか。
宇宙の彼方から、交点を通して相手の胸を捉えられれば、そうしてその箭に同調出来れば落とせる気がする。