50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 107 2012.02.04

一致
剣と体、更には気と剣と体の一致。また、位置(関係)に於ける一致。
中々うまくいかない。
当面の、或は少し時間を要すべき課題。
 
一致させることに拘ると、逆に袋小路に嵌るのかもしれないと思う。
軸を立てる、軸で動く。その大本に戻れば、結果として一致が得られるということかもしれない。
 
そうして改めて反省すると、構えの甘さに気がつく。
正面を向いている積もりで、斜に捻れている。真っ直ぐ立っている積もりで、左に重心が傾いている。肘が離れ、脇が開いている。等々。
 
別の問題で、三角に於いて位置を捉えることの甘さに思いが至る。
例えば右半身で、右手を正面に構える時、三角に於いて位置を捉えねばどうしてもぶれる。凡そ正面という感じで構えていたのだが、その粗さがここに来て問題となっている。
 
となると、謂わば基準点として、丹田を常に意識しないと定まらないのかもしれない。
なかなか。
 
受け流し
気剣体の一致が原則だが、それがある程度出来た上で、それを操るという技がこれかもしれない。
攻める儘に、気をそこに残して、受け流す。この攻める気という部分がないと、つまり体や剣は受流す動作に奔っていても、気はそこに留まって攻め続けていなければ、技として成立しないのでないかと思う。
私の場合、別の問題で、右は良いのだが、左の剣の捌きが固くて、動きが渋い。頭が空いてしまう。結果として、オーバーアクションとなっている。これは地道な稽古を積めば済む。
 
真っ直ぐに立つ
基本の難しさを思う。丹田を意識すると、安定する。されど、そこに拘ると動きが滞る。力を抜けば抜くほど、力強く立っていられる気がする。