50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 131 2012.10.27

今日は合気道と剣術。3時半より6時まで。
新しい人が増えて、広い柔道場が狭い位になる。その結果、稽古も自分の関心事に向かうというより、技の初歩を教えるという事が多くなる。それはそれで有意義ではある。相手が初心者であるとはいえ、技が掛かるとホッとする。
 
小手返し。それに関連して、「抜く」という繋がり方。
「詰める」繋がり方は凡そ分かるのだが、「抜く」方はまだまだ不安定。何というか、軸の感覚がしっかり出来ていないとブレてしまってうまくゆかない気がする。
 
●剣術
接点の維持の稽古。別の言い方をすると、技の掛かりの感覚の稽古。
例えば、振り下ろしてくる相手の剣(剣道で言う面打ち)を払うとする。相手の剣に意識がいって、ただ払い除けるだけならば、(相手の剣は)たとえ払われて横に流れても、未だ生きている訳で、そこから返し技が可能であるかもしれない。
当派で払いという場合、剣を払うことを通じて相手の軸(肩や胸)を崩すことを主眼としている。軸を崩されると最早反撃できない。そのためには「切り結ぶ」という特別の関係を、互いの剣がぶつかった瞬間に成立させる必要がある。
一見すると、ただ相手の剣を叩いてどかせているだけのように見えるが、実はそんなに単純なものではないのだ。
 
「切落とし」で今一つ相手にのれない。特に先生に対して。稽古が終わって、ふと反省するに、相手の中心に対する意識が弱かったなと気付く。剣に身を入れる事も、気でのるという事も弱かった。技術的な問題でもあり、気構えの問題でもある。
剣術はやはり激しいなと改めて思う。