50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 156 2013.12.28

今年最後。
仕事の都合で、遅れて剣術のみ参加。夜、居合など。
 
剣術、参加者は私一人のみ。マンツーマンで。
 
居合。
下緒の処理。基本形があり。
「薄墨」。足捌きが途中全く違っていた。「受流し」と同じか。膝が怖くて避けていた形。
「月影」。初太刀はもっと高い位置を斬る。引かずに二太刀目。
納刀。鞘引きをしっかりと帯まで。別の言い方をすれば、鞘を浮かせない。また、右手を前に突き出さない。斬ってくださいと差し出すようなもの。それは、馬鹿みたいな仕草とのこと。
 
剣術。
現状の半分位の力で振ること、或いはその覚悟が必要との指摘。
力とスピードに頼って、技で必要とする以上の力で振っている。だから、剣のコントロールがうまく出来ない。だけでなく、技自体が掛からない。
 
50%の力で振り、尚且つ相手に打ち勝つ。または50%の力で受け、尚且つ相手に受け勝つ。そうすれば、相手の剣と切り結んだ以降に、アクセルを踏むこともブレーキを掛けることもできる余力を手にすることができる。そこが肝要との由。
どうすればそれが可能となるのかときて、剣に身を入れるという課題が出てくるのだと思う。
半分の力とは、単なる修辞ではなく、数値目標。
 
夜、自主練習
私一人なので、鏡を借りて、その前で素振りや型、居合。
改めてチェックしてみると、軸がぶれているなぁーと気付かされる。中心ではなく、どちらかに重心が偏っていたり、傾いたり、捻じれたり。特に、肩が硬いのか、力が入っているのか、肩の動きに引きずられて、上体が傾いたり、腰が捩れたり。まぁ、直しがいがある。
すぐに直せそうなものもあれば、前途遼遠なものもある。
「横雲」。正座から、右足を半歩前に出しての片膝立ちになるのだが、この時、どうしても重心が左に偏る。すぅーと真っ直ぐ立ち上がらない。左足に重心を移しつつ、右足を前へとなっているはず。注意して済むレベルの問題ではないので、これには時間がかかりそう。
 
ここまで課題が具体的に絞り込まれたということは、自分も進歩したものだと思う。
その中身は、稽古を始めた当初の課題とたいして変わらぬとは言えば変わらない。掘り下げられて深くなったと言えば深くなっている。いずれにしても、達成さるべきことが達成されなければ、その先には進めない。
 
この1年、ありがとうございました。