50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 168 2015.05.23

仕事と腰痛で2回稽古を休み、3週ぶりに出席した。

しっかりと汗をかいて気持ちがいい。
夜帰って、シャワーを浴びて、汗を流して、飯を食って―たまたま久方ぶりに家族全員が揃って一緒に飯を食った―、散会して、ソファーで一人うたた寝をした。どうにも眠いので、早めに寢ることにした。満足。

切落しは、肩を抜くことだという。
それには姿勢、就中(なかんずく)足構えというか、脱力して足裏で体を支える体勢が必要な気がする。そうでないと、上体に力が入って、ふらつくし力も弱い。ある条件下ではできても、ちょっと目先が変わると忽(たちま)ち忘れる。

もう一つ。
気を入れるというか、根性を入れるというか、胆を据えるというか、集中を高めた振りが必要となる。正しい型をなぞるだけでは足りず、剣は落ちない。勿論、力任せにということではない。
本来、一刀流なのだから、「この一刀に籠める」という要素があるに違いない。チャンバラはしないとも教えられた。中心に直線的に入るということは、相手の剣線に直線的に飛び込むということでもある。

切落しは、剣の技術であり、多くの者に習得可能なテクニックであるとは、先生の再三強調されるところではあるが、技術やテクニックという語感に惑わされてはならない技術であり、テクニックである。