50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 51 2010.3.6

3時過ぎから始めて8時過ぎまで。
さすがに、やった感あり。身体中が痛い。

●合氣道
いろいろやった中で、身体の硬さを改めて実感。
半身を入れ替える型(?)、また股関節を緩める型(?)を教わる。
型以前の体操みたいなものかもしれないが。

1教から相手の身体を返して3教につなげる技、手のつかみ方にポイント有り。
親指は相手の親指の付け根を押える。小指、薬指、中指は曲げて掌まで回すが、人差し指は伸ばして浮かせる。

●剣術
「切込み」 丹念に切込みのステップを一つづつ浚う。

一般的に皆、押す力が強すぎて、やりすぎの状態になっているそうだ。
押す一歩手前で、相手の押し返そうとする力を利用するのだそうだ。
但し、私は引いているところがあるとの由。

もっと柔らかく緩むことができれば、大きく拓ける気がする。


「切落とし」 正眼からの切落とし

気・剣・体の3つで落とす由だが、気を意識してやってみた。
やはり気で圧するというのは、必要なこと。但し、上滑りすることもあるし、腕に力が入って力任せとなることもある。且つ、消耗する。
前回の小手打ちに対する受けで、剣に身体を入れ、結果として相手の剣を押えるというイメージでやったのだが、成功率は30%くらいか。

こうしようとか、こう試そうとか積極的なイメージを持って臨めるものは、それなりに得るものがある。
そのイメージを持てぬまま臨むものは、毎度同じような結果となる。
1回に1つでも得るものがあれば可とすべし。

●居合い 本日より別枠で時間をとって本格的に。

「横雲」 1本目の型。
1本目の型には、その派のエッセンスが詰まっていると言うが、そうかもしれない。
受けと攻めがバランスよく配され、中心を押さえるという基本思想がある。

忘れないように注意点のみ。
膝頭を合わせつつ浮身になり、左手で鯉口を切り、返し指を忘れない。剣は水平に寝かせ、刃は外を向く。
鞘を落としつつ、抜き代(?)は小さく。粗雑に扱わず、剣先から剣を立てる。
血振りのあと、剣は大きく引くことはせず、切先を倒れた相手に向ける。
納刀時も切先の方向性を疎かにしない。
納刀時、刃は少し内側に傾けつつ、鞘に納める。
最後に位置を正す時、刃が内を向くように寝かせる(これは抜刀時に刃を外に向けることに対応しているのだろうか)

「火龍」 逆袈裟切り

以下、注意点のみ。
刃は寝かせず、上を向いたまま。上から柄をつかみ、横へ抜く。
右足ではなく、左足を前に。
骨盤の力で、逆袈裟に切り上げる。
首で止まった時、刃は水平に。
血振りは中上段より、骨盤の力で。手首を返さずに、刃を上に向ける。
また振りは水平ではなく、切先を少し下げて、倒れた相手に向ける。

大東流柔術
今日から。

柏手の崩し(?)
ロケットのように相手の首に飛ばす。相手の肩を崩す。

正面打ちに対して
打ってくる肘を下から押える感じで、同じ側の手で受け、同時に同じ側の足を出す。
落として相手の顔に当身、次いで引いて倒す。
腕の付け根を膝で押さえ、手首を上へ折って決める。本来は別の手で相手の顔も持ち上げる。
即ち、左右両端を上に折り曲げて決める。この相手の頭を持ち上げる動作は、兜を脱がせる動作に由来するらしい。

小手返し
打ってくる側に体を開きつつ、自分の中心に相手の小手を引き込んで崩す。
振り子が帰るように体を戻しつつ、相手の小手を返す。
(仰向けに倒れた相手に対しては)上から下へ、頭から脇へと身体を回して決める。
回り終わって、相手の肩の線と自分の両足・体が平行になるように。
腕をZの形に決める。必要に応じて、膝も動員して強く決める(と言うか本来は、そうして腕を折るらしい)

合氣上げ
肩に入れることを追求しすぎると、却って対抗されることもあるから、回り道しないで上げた方が良いとのこと。
吊り上げられたら、柔らかく抜けば良い。
力を抜くことと、足腰の力を使うこと、毎度なれど。

稽古時間が長くなれば、書くべきことも多くなる。
余り多くを望むと続かなくなる。
夫々1つづつでも、得る事があり、記すことが出来ればそれで可とすべし。