50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

地面を蹴らない 3

ロンドンオリンピックで、女子柔道の松本選手が金メダルを取った。
勝戦での決め技は、確か大内刈りだったと思う。
翌朝の新聞(毎日新聞)の1面に、技を掛けた瞬間の写真が載っていた。
 
その写真を見て、「さすが」と感心したことがある。
左足1本で立っているのだが、その足の裏全体がぴったりと、或いはベッタリと畳に付いているのだ。
それは、如何にも安定していて、足裏全体で体を受け止めているという風に見えた。
「さすが」というのはそういうことである。
上から目線のようで恐縮だが。
 
それは、例えばこういうことである。
地面を蹴ってその反力を利用しているのではないだろう。
もしそうなら、踵を浮かせ、爪先立ちになってるはずだ。
勿論写真は一瞬だから、次の瞬間、踵を浮かせ、相手に体を預けているかもしれない。
だが、写真の印象では、左足に関して上向きの力を感じられない気がする。
 
まぁ、実際の写真を見ないであぁだこぅだ言っても詮無いはなしだが。
 
柔道は、やれ JUDO だ、道着を着けたレスリングだと揶揄されている。
だが、写真で見た印象が正しいなら、なかなかどうして捨てたものじゃない。
JUDO やレスリングに伍して、柔 やわら を受け継いで頑張っているのかなと感心した次第です。