50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 217 2022/12/10

冴えない稽古。

こうしようとか、これを試みようなどと目論んだことがあったのだが、実際に、木刀を握り、生身の人間に相対して、木刀を打ち合うとなると悉く雲散霧消し、目の前の剣に惑わされて旧来の拙い対応を繰り返している。

身体が温まっていなかったことに起因するのかもしれないが、ならば尚のこと、地力の無さを思い知る。

初心に還るべきなれば、稽古は私かにすべしと知るべし。

裏の八相が良くない。構えが悪い。左足に重心が偏って軸が傾き、手首・肩・腰・膝、夫々に力が入ってちぐはぐ、フラフラ安定しない。半身の構えには違いないが、相手と正対していない。表の八相はそれなりに力が抜けて安定しているのだが。鏡で見てみると分自分でも判る。

膝が強張って力を抜けず、スムーズに動かせないという事情は確かにある。それでも、この1ト月でだいぶ柔らかくなってきた。表の八相も数か月前には酷い姿だったのだ。

とまれ木刀を振ることでしか前進しない。