50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 42 2009.12.12

丁寧に書こうとすると収拾がつかなくなるので、要点のみ。

●緩みで動く
足腰の使い方に、外国流と日本流あり。
足腰を使うと聞いて我々がイメージする使い方とは、実は多分、外国流のそれ。
日本流の足腰の使い方とは、緩みで動く事にその要諦が有るとのこと。
少なくとも、地面を蹴ることはない。

そう、現代の日本の我々の身体使いは、生まれた時から着物ではなく洋服で育ったが如く、和式ではなく洋式なのである。

●感覚で捉える
まずは緩むという感覚をつかむことが第一。

局面は変わって、相手の軸を捉える、崩す、接点を維持する、そこから相手を捉える…等々、そうなった、なっていないという感覚を磨く事が枢要とのこと。

確かにこの私でも、「あっ捉えた」「今掛ければ技は掛かる」と思えることがある。

●初動を消す
中国武道の言葉に次のようなものがあるとのこと。

蓄勁 タメを作ってから、動くこと。最低。
暗勁 タメは作らずにいるが、動きに明暗の色が表れている。色とは、気配というようなことだろうか。進歩、なれどまだまだ。
霊勁 欲するままに動くこと。無色透明な動き。理想。

正面打ち。二教。また、一文字腰の素振り。八相から正眼への袈裟切り。
いずれも、緩みで打つ、又は動く。而して初動を消す。

●素を目指す
鍛錬とか稽古とか、何かを付け加えていくのではなく、逆に余分なものをこそげ落とすためにするとのこと。

●横一文字 居合い
抜いた時、刃は水平に乳首の高さ。
左への突き、右手首は身体の中心、丹田辺り。左手は右手首にストップをかけるが如く。

●一文字腰の素振り
苦手。中上段は剣を寝かせている分だけ剣先の移動距離が長い。
そのことを感じてしまう。まだまだだということ。

●うねり返し
構えの時、特に左手首が窮屈だ。
そうして、どうも迎撃に行ってしまう。半歩足が出る。

ゆったりと柔らかく構えられれば、弾き返しに出かけるような、硬い反応はせずにすむだろうに。

●突きに対する受流し
そもそも突きなど初めてする。腹で突くのだそうだ。
手で突くと、返って危険かもしれない。

身体を(剣線から)外すことだけを考えれば良いという。
どうしてもオーバーアクションになってしまうが、足掛かりはある気がする。
もう少し練れて柔らかく動ければ何とかなりそうに思える。