50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 133 2012.11.24

合気道、剣術、加えて居合ほか。およそ3時から8時まで。
 
様々のメモあれど、詳述不能
 
例えば接している相手の手を動かすのではなく、そこを接点として、肩や中心の軸を崩すのだと、毎回指導される。言葉にすればその通りなれど、個別に技は異なり、崩すあり方も異なる。この頃やっと、1つの理解が他の技に応用できたなんてことが増えた。
 
接点と相手の肩と中心、この3点を結ぶ三角形を維持することに腕の力は費やされる。だから、この三角形を利用して相手を崩すには、腕や肩ではなく、別のところから力を動員しなければならない。それが、例えば胸の緩みだろうし、足腰の利用なのだろうと思う。
 
相手を斬るようにとしばしば形容する。例えば腕の動かし方である。
そう説明されても、分からぬ内は何のことやら分からぬが、少し分かれば、成る程そう説明するしかない。
 
護身術で、殴られそうな時、どう身を守るか。
両の拳を揃えて、相手の顔面に直線に入っていく。これが答えの1つ。
成る程と思うのだが、この感覚はそのまま、受流しと同じだ。
 
●剣術
相正眼の切り落としは、なんとか形になった気がする。
されど、初心者にどうやれば良いか問われて、はたと困惑する。
接点の変化とか、身を入れるとか、相手にのるとか、交点の下に入るとか…様々な要素はあれど、それらを個別に稽古して足し算しても切り落とせる訳ではない。
それ以前にというか、併行してというか、まっすぐ剣を振る、軸を立てて剣を振る、力を抜いて胸の緩みで剣を振るということが大事で、人によっては、こちらの方が優先の課題という場合もある。
とは言え、今何かをせざるを得ない訳ではあるが。
 
八相の切り落としは、今日は調子悪し。
居合後の今日の復習タイムで、先に挙げた三角形を維持する際の別の力の動員と同様の、下半身の利用という課題が浮かび上がる。
 
このことは、切返しにも当てはまるらし。剣を立てた後、その状態を維持したまま(腕の力はこれの維持に費やしたまま、而して他の仕事はさせずに)、下半身で相手に入っていくとのこと。
ここでも、どう三角形をイメージするかが肝要。