50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 147 2013.06.22

先週は旅行で休む。
1週間休んだせいでもなかろうが、膝の調子が良い。身体が気持ち良く動く。

何度も何度も、言葉では繰り返してきたこと。
軸を立てる、胸・腰・膝を緩める、踵から腰を経て剣(手)を飛ばす。
これだけのことが出来ない。

何と言うか、出来ないには出来ないだけの理由が訳で、それを確実にやるには、その周辺の有象無象を片づけなければならない。

例えば、右手を飛ばそうとすると左肩が動いてしまうというクセがある。
クセと一言で言えば簡単だが、生きてきた長い間に右腕と左肩の筋肉や神経がこんがらがったまま、一塊に固まってしまったに違いない。ウンチ(運動音痴)とはそんなものだ。その塊を何とかほぐさないと、同じところを堂々巡りすることになる。そして、堂々巡りしている。
毎日風呂に入る鏡の前で、いろいろ試してみて、打率5割位になったのだけど、実際に稽古に臨むとすっかり忘れている。一つに気を取られると他が抜ける。
まぁそれでも、少しづつは前進しているのだろう。ある日突然、分かってしまった気になることもある。

剣術
左の拳を常に臍の前(体の中心)に置くべく意識せよ、との事。
それは即ち、剣に身を入れる事に通じる由。

なる程。
半年前なら、同じ言葉を聞いても意味が分からなかったかもしれない。
今なら分かると言うと、思い上がりだが、率直になる程と思う。

交点の維持、下半身で剣を振ること、個別の技で切込みなど、そういう風に捉えねばならないのかと思う。