50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 180 2015.12.05

忘備録、而して自分に分かればそれで充分と開き直りつつ。

「剣に身を入れるべし」と指導される。「切先に力を籠めるべし」とも。
理屈は頭で理解すれども、how が分からぬ。
本日同僚より示唆有、「剣は軽く握るべし」。只々軽く握り、軽く振ることを心掛けるべきと。掌固ければ、即ち力柄に留まれり。切先、力行き亘らずして、即ち軽し。
なるほど。

交点から気を通すちょう基本の稽古で、初心の人、きちんと気を通しき。
驚く。その人合気道を始めたばかりの女子で、剣の振りも未だ覚束ぬというに、きちんと気を通し、交点より吾が胸を捉えき。
ビギナーズラックかもしれぬ。されど、気を通すとはオカルトでも秘儀でもなきことの証明でもある。力学的な関係が正しく成り立てば、誰がどうやろうとも技は成立する。ただ、いつでもどこでも誰にでも成立させるには鍛錬が要るというだけの話である。
しかし、彼女のどこが良かったのだろう。

先生は柔らかく受けよという。相手の剣を貰えとも。或いは、抑々受けが悪い、受ける位置が悪い、受けで負けているとも。「剣は軽く握るべし」と通ずるところありや。