50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 181 2016.01.16

今年最初の稽古。
やっていることは変わらず、同じ技を同じように稽古している。十年一日の如く。
されど、内容は同じ訳ではなく、日々に新たというと恰好良過ぎるが。

求められるハードルが上がっている。
感覚で言うと、60~70点で良かったものが、80点、90点を求められている気がする。そういう高いレベルを求めると、逆に出来なくなるのが面白い。
「一から十に至り、十からまた一に戻る」そうな。

背後から両手を掴まれた時、要は「上げ手」の要領。且つ、上げ過ぎてはいけない。必要最小限で留めれば、同時に相手を崩す体勢になる。三教ではなく、一敎肘抑えにするには「矢筈の手」。

「切落とし」
相手に乗る。出来ないのというは、つまり何かが足りない。または、何かが違っている。まったく当たり前のように見過ごしているものがある。
例えば、刃の角度。蛇行することなく、綺麗な軌跡を剣が描いたとしても、それだけでは多分足りない気がする。刃の角度が0度というか、無駄な角度を付けることなく対象に向かって軌跡を描く必要があるに違いない。
或いは、相手の剣に当たるときの位置、角度。としても、それは手首を捏ねないということとどう関わるのか。
相変わらず、「身を入れる」ということが今一つ分からない。そもそも何が分からないのか自体が、今一つ分からない。