50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 214 2022/10/15

数か月ぶりに稽古に出る。

欠席の続きて少しく臆するところありきと雖も、周囲の吾に接する態度、まるで先週も出席していたかのように以前と変わらず、ありがたし。

意外に忘れず、覚えているものだというのが率直な感想。勿論、以前出来なかったことがいつの間にか出来るようになっていたなどということは無い。

 

●気剣体の一致は、予てよりの課題。もう少しに思えるのだが、そのもう少しが遠い。

交点の成立した瞬間に、交点を通して相手を捉えられれば技は掛かる、少しでもかすればそれなりにいいところまで行く。気を通すことが出来ればと言い換えても良い。だがまるで捉えられぬなら、気が交点で滞ってしまえば、交点での力の押し合いで終わる。これは何度も書いてきたこと。争うなという。争いたくはない。

 

●先生の動きを見ていて、改めて気づいたこと。気が止まっていない。仮令切込みのような受けをきちんと入れ、動きの一旦止まるような技においても、気はずぅーっと通り続けていて途切れない。だから動きも、一旦停止しているように見えても、実は動き続けていて一(いち)の動きとなっている。比べて吾々はどこかで途切れる。途切れるから、再開に無理をするし、動きも分割された2段モーションとなる。

 

●八双の振りに於いて、身体がブレブレだそうだ。さもありなん。下半身がまるで弱っている。家に籠っている時、戯れに船漕ぎや転換やらをしてみたことがあるのだが、まともに動けなかった。こつこつ鍛錬するしかないが、それは一番嫌いな稽古だ。