3時半から6時までの2時間半ほどの、いつも通りの稽古なのに身体中が痛いのはどういう訳だろう?
どこで力を入れていたのだろうと訝りつつ。
●素振り
今日の最大の収穫はこれ。これのみでも充分かもしれない。
「氣・剣・体」の一致を説かれるが、うまく出来ないでいる。
剣が遅れると毎回の如く注意される。
今日やっと、以下の指摘を受け、遅れる具体的な理由が分かった気がする。
2段モーションになっていた。
上段に振り上げた時、肘は90度位に曲がっている。
私の場合、90度に肘を曲げたまま腕を振り下ろして、胸につかえて窮屈になってから肘を伸ばし始めていた。気づかぬまま、助走をつけてわざと遅らせて剣を振っていた訳だ。剣先が最短距離を走るようやり直す必要がある。
更に加えて、もっと柔らかくふること。
振り下ろした剣に道を空ける感覚で、(気持ちの上では)少し遅らせて下半身を沈めること。
断層が滑るが如く、片側の半身を残し、もう片側の半身を落とす要領だと教えられたが、これは未だ感覚として摑めない。そういうイメージで振ろうとはするのだが。
尚、相手の中心を外れて、向かって左にずれたところを打つクセがあるそうだ。右目、右手が強い場合、そうなりがちだとのこと。
関連するのかどうか、他の色々な場面で、向かって左に力(の方向)が逃げているという指摘を受ける。右半身になった時の、半身の角度の問題かと思っていたのだが、もっと厄介な問題なのかもしれない。
●切込み
交点の維持から丁寧に順を追って稽古。相変わらず、特に後半のイメージが定まらない。
それはそれとして。
「一刀にて切ること」
もしかしたら、隠れたる一刀流の極意なのかもしれない。「万刀は一刀に如かず」とのこと。
丁寧に一旦受けて、然る後に落とすという稽古を丁寧に重ねるが、「行」の体に進んで、1挙動で落とすとなったら、それまでとは別の次元の技となる気がする。
それまでの稽古は一度捨てて、剣が接した瞬間に一刀で落とすという意識に切り替える必要があるかもしれない。
受ける・交点を得る・剣を立てる・体を入れる・軸を崩す…という一連の動作をスムーズ且つ素早くやるという話ではないという気がするのだ。
そうゆう下からボトムアップが、やがてこなれて1挙動にまとまるではなく、寧ろ方向が逆で、一刀に全てを込める、稽古では、一刀に込められた要素の精度を上げていくという方向となるのではないか。
いづれにしても、一刀で切り込む場合、それまでの稽古は一旦封印して、意識を切り替えた方が良いと思う。
●合氣道
相手の軸を崩すが、自分の軸はキチンと確保すること。
当たり前と言えばその通りなのだけれど、自分の軸を崩して業を掛けに行くことの何と多いことか。
色々な技の解説の中で、相手の力を貰うという言い回しが何度もでてくる。概念的に理解出来なくはないが、さて実際の感覚となると未だ手が届かない。
背後から両手首を摑まれた時に、これを外して、逆に相手を1教なり3教なりで極める。
摑まれた手首(接点)は動かさぬ意識で。
腕は身体から離さずに、横ではなく前へ。上げ手の感じ?
足は撞木足に。従って、横ではなく斜め後ろへ。
他にもあるだろうが、今日はこの辺りまで可。
これだけでは技は成立しないかもしれないが、これが今日の収穫。
全く身動きが出来ない状態から、1歩も2歩も前進。