50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 74 2011.01.22

1月も22日ではあるが、稽古始め。
 
去年の暮れに2回、そして先週と3回風邪で稽古を休んでいる。こんなに風邪をひくのは久方ぶり。昨夏の猛暑の影響かもしれないと思う、医学的な根拠などないが。
 
2教。掛かる時は、いとも簡単に掛かる。
掛かる時は、掛ける前に分かる。諸条件が整ったから、いつでもどうぞというメッセージを状況が発しているのが分かる。のみならず、ちょっと無理筋かなと感じても、強引ではあれ掛けられてしまうこともある。
もちろん、掛からない時はどう足掻いても掛からない。
 
力を抜くことが肝要。毎回力をいれるなと指導されるが、立場が逆になって、自分に対して力任せに技を仕掛けられてみると何でいけないのかが分かる。形の上では似ていても、似て非なるもの、それは一人相撲だ。折角の相手との対話を自ら壊してしまう。
 
等速度落下運動。これが要。そして出来ない。
つい最近まで、そして今も充分には、立った状態から1動作でしゃがむor蹲踞すること自体が出来なかったのだから…膝を庇って、左に重心を寄せたり、前屈みになったり、途中で1回休憩したり…全てこれからの課題。
庇って鍛えずに結局元のままも良くないし、やり過ぎて悪化させても面倒。今までどちらかと言えば前者の傾向で、今になってもうまく出来ないのならば、ここで調子を変えて克服しようとしないと、5年経っても同じようにぼやいているに違いない。ま、試し試しでバランスを見つけるしかない。
 
剣術
基本の復習。切落とし。
1ト月ぶりだが、意外に覚えていた。但し、切落としで相手の剣の下に入る、交点に入るというのはすっかり失念していた。何か腰高で、相手の剣を迎えに行っているなとの自覚があったのだけど、後になって考えればそういうことだったのだ。
 
居合い
横雲で、初めてかな、スムーズに刀を抜くことができた。会心というほどではないが。鞘の存在を余り感じずに抜くことができた。
 
だんだん面白くなってきた。非常に実践的であるし。ならば、技の速さとか、キレとかそういうものも、今後考えても良いのかもしれない。合気道では、速さや力で誤魔化すことをとても嫌うが。