50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 6 2008.12.20

前回は「受流し」を中心に、今回は「切落とし」を中心に稽古。

●「受流し」
雑にやってはいけない。

仮に1呼吸で行うとしても、受ける(接点を確保する)、いなす(身を抜く)、盾とすべく刀身を確保する(片手と肩で支える)、刀身の陰で身を護る(身体を入れ、胸は逃げない)等々、押さえるべき要所は多々ある。
例えば、きちんと受けないと、身を抜いた時、相手の剣は落ちない(接点を確保した状態で抜かないと、相手の剣は落ちずに逆に追随され、太ももを切られたりする)

納刀して、正座で向かい合う。互いの間は半間(畳1枚)程。
この状態から、一方は抜刀して真っ向から切り下ろす。
他方は抜刀して、左に身体を逃がしつつ、刀身を盾に相手の斬撃を受け流す。
時代劇のチャンバラのようで面白かった。

●「うねり返し」
名称はうねり返しが正しいらしい。

●「切落とし」 中段vs中段
コツを掴みかけてるかな、そんな気がする。

相手の剣を打ち払いにいく、打ち返しにいくのは勿論論外。
で、(剣ではなく)相手の胸を狙うというのはその通りなのだろうが、直截に切りかかるとすると、(切落としという技ではなく)相打ち狙いの別の戦法になってしまう(らしい)

中心に剣を立てる、これが要諦かもしれない。

下段からそのまま剣を立てるという稽古は別途やった。
今回は、振りかぶってから剣を立てる。それだけのことかもしれない。

勿論、剣は立てた状態で留まる訳ではなくて、そのまま相手の剣を落とすべく動き続ける訳だが、意識の上では、中心に立てるべく振りかぶって振り下ろすというイメージだ。

要点その2、相手の小手を打つ。
剣の衝突後の話である。
自分の剣を相手に当てるのが怖いから、どうしても外へ外へと自分の剣を逃がしてしまう。

剣と剣が衝突した後、恐れず、そのまま相手の小手を切りに行く。そうして初めて、相手の剣を落とすことができる。実は、どうしてなかなか、相手に当たるものではない。想定外の動きをされない限り、小手の少し上で剣は止まる。

●「切落とし」 中段vs八相
要諦は中段vs中段と同じなのだろうが、こちらはまだ1~2歩届かない。

八相からの打ち込みが今一つ曖昧なためだろうと思う。
直線で中心に向かわずに、大回りしたり、捻ったりしている(のだろう)
遅れるし、中心をとれないで負けてしまう。

例えば、八相も緩みで打つのだという。
上段なら分かるのだが、具体的にどこを緩めるのだろう?
休みの間、DVDを観て研究してみる。