50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 112 2012.03.31

ここのところ、毎週土曜日は雨。今日も。

3教。「繋がる」という感覚。

仰向けに寝て貰って、相手の脱力した手をつかんで3教を掛ける。
正しく掛けると、相手の肩をロックする感覚がある。正確にはフィードバックと言った方が良いか。まず相手の肩に繋がる感覚、そして更にするロックする感覚。その感覚を養うために、様々の稽古をする。

入って繋がる。引いて繋がる。
入っては文字通り、入り身。引いては、正確には、引いて関係を作るのではなく、入り身になって出来上がった関係を維持したまま、壊さぬよう引く。

剣術
切落とし。

接点を介して、相手の肩に繋がるという感覚をやっと得る。
まだまだ切落としには程遠い、基礎の動きのレベルだけど。
相手の肩を感じ(肩に繋がり)、交点と互いの胸を結ぶ三角形をイメージできると、その三角形を崩さぬよう剣を捌ければ、相手の剣を落とすことができる。
言葉を換えると、のることが出来る。

のる。
記憶では、「五輪書」では、漢字で「伸る」と書いていた。(確かに音は同じだが、同じものを指しているのかは不明)
仮に「伸る」とするならば、自動詞ではなく、他動詞。即ち自分が乗るのではなくて、相手を伸びさせる=伸びて崩れた体勢にしてしまうというような意味になる。
また、のるには、途中で諦めずに最後まで続けることが肝要との事。

一致。
剣と体の一致という事に手が届きそうな処まで近づいた気がする。
軸と一致させるという事は当然ながら、そこに留まらずというか、その為にはというか、いろいろな小さな配慮が必要になる。例えば、合谷を合わせる、手首を捏ねない、(剣を)飛ばす、柔らかく膝を使う…等々。見えてからが長いのだが。
多分、もっと力を抜かないと、重くならない。受けも、跳ね返すのではなく、受け止める必要がある。