50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 149 2013.07.20

今ひとつ冴えない日。
間というか、巡りあわせというかチグハグで、理由の分からぬまま技が上滑りする。
出来てたはずのことが、あっさり出来ない。
そういう日もあると言えばそれ迄だが。

この何週間か順調で、稽古ごとに達成感があって、積年の課題ももう少しでクリアできるかと思っていたのだが、甘かった。三寒四温

帰り道、ボーッと、冴えなかったなと反省するでもなく思いを巡らしていたら、一つ気が付いた。そう言えば、「底丹田」を今日は意識しなかったなと思いついた。
先週、先々週と、それをメインテーマとしていたのにである。

足裏の意識の有無が、問題の要かどうかは分からない。
そんなに単純な話ではないと思う。
そうではなく、思うのは、2週間やって感触をつかんでも、いとも簡単に忘れるものだなという別の感慨。そして忘れた事の帳尻は即座に請求されるのだ。

切落し。
これ迄は、度胸とタイミングと中心への意識。そして最近は、剣に身を入れる事。そんな辺りを意識してきたのだが、今日は更に、交点を通して相手の肩に繋がる、そうして相手の肩を崩すという要素を提起された。
いや、これ迄も再三再四提起されていたのだが、私が先送りしていたのだ。
今日はそこに気を取られた。より一層、剣に身が乗らず、上滑り。

気の起こりを止める
気剣体とあって、相手の剣が始動してからでは、その剣を止め難い。
その前、気の起こりの段階で相手の気を制する必要があるとの事。

理屈は理解できる。極く限られた局面なれど、具体的に想像もつく。例えば受け。負ける受けと勝つ受けがあるとは、そういう事だろう。
されど、ならば具体的にどうすれば良いのか。今後の課題。
というより、剣と体の一致という課題で、クリアしようと右往左往している段階なのに、この上、気まで介入された日には収拾がつかない。
当面、出来る範囲で意識に入れる事から始めるしかない。