50を過ぎて剣術入門、気がつけば60超え

古武術の稽古日記です。

稽古日記 165 2015.03.14

このところ剣術のみに参加。
様子を見て、体術も少しづつとは考えれど、投げたり投げられたりの自信無く、自重。

合谷
指圧のツボで合谷とは手の親指と人差し指の股の辺りだが、剣術で謂う場合、範囲も意味合いも少し異なるようだ。いづれにしても、剣を振る際の肝なるらし。
この時、小指を意識することで、媒介的に合谷に留意することが出来るかもしれないと気付いた。小指を意識して剣を振ると、結果として合谷に留意した振りに近いものになる気がする。
私の場合、直に合谷を意識すると、腕の親指側に注意がいって、剣を上から抑えるべく手首を使うという癖が顔を出しやすい。これはまずい。
小指を意識することは、腕や手の下側(小指側)を使うことに通じて、更に胸の緩みや身を入れることに繋がるかもしれない。

足の親指
先日の居合の折、そんな思い付きを披露したら、「手が小指なら、足は親指だよね」と述べる者あり。
なるほど。

地面を蹴ってはいけないとの思いが行き過ぎて、気付くと、足の指が地に着いていない。歩く際も、足指を地面に着けずに歩いている気がする。直そうとはしているのだが、未だし。つい忘れて元に戻る。
最近も、いつの間にか足指を上げて歩く状態に戻っているのだろう、左脚に痺れがあり、2週間経つのに取れない。そして突然、膝や腰にくる。
特に下り階段がダメで、体調によるのだろうが、酷い時は十数段で膝がガタピシし始める。慌てて足指を意識しても、付け焼刃はダメで、手すりに手を添えて降りることになる。
まったく、身体中ボロボロ。
で、その話を聞いて以降、歩く際、平地階段に拘わらず、特に親指を意識して歩くようにした。勿論まま忘れて、慌てて思い出す。結果は良好で、今のところ、階段もスムーズに降りられている。

閑話休題。「払い」
面白いことに、半身を入れるべく足を送るより、その場を動かずに払う方が強い。即ち、後足の足裏の意識が途切れず、足裏が地から離れずに着いたままであれば、強く払うことができる。足裏が浮くと、力は半減する。

左手で振る
前々から言われてきたことではあるが、改めて、これが基本。
左手で振って初めて、身を入れることが可能になるべし。